食事・水分について|沼津市の透析クリニック

食事・水分について

ドライウェイト(目標体重)を決めます

ドライウェイトとは


体に余分な水分がない状態で、透析後に達成しなくてはならない目標体重のことです。ドライウェイトとは次のような状態のときの体重をいいます。

  • 顔や手足にむくみがない
  • 心臓が大きくない
  • 血圧がほぼ正常である
  • 体調が良いと感じられる

毎透析終了時には、このドライウェイトの状態になっているのが望ましいです。

ドライウェイトは、血圧や毎月の心胸比、心エコー所見をもとに決定します。
透析後の全体状態も参考にしますが、食欲や体調によって太ったりやせたりすることもあり、ドライウェイトも定期的な見直しが必要です。

心胸比とは


胸郭の幅に対して心臓の幅がどれくらいを占めているかをパーセント(%)で表したものです。

A÷B×100=心胸比

心胸比が基準以上の場合、余分な水分がたまっていると考えられます。

心胸比の基準(個人差があります)

男性:50%以下  女性:55%以下

大切な水分管理

腎機能が低下すると尿量が減り、体内の水分量はそのまま体重の増減になります。



1日の飲み水はどのくらい?

1日の体重増加は、1kgを目安としましょう

前のページでも触れたように、体に入る水の量と、出る水の量も差が透析間の体重増加となります。
おしっこが出る人も出ない人も、体重増加をみながら飲み水の量を調節します。
※飲み水は、お茶、水、氷、ジュース、牛乳、コーヒー、酒類などでうがいも含みます。
※病院用湯呑コップは、約100mlあります。
氷1個20ml~30ml うがい1回約10ml


塩分には要注意

塩分と水分は切っても切れない関係があります。塩分を取りすぎると、のどが渇いて水分が欲しくなります。ですから、塩分の制限が水分の制限にもつながります。
また、老廃物(尿毒症性物質)や血糖値の上昇によってものどが渇きます。


カリウムを減らす工夫を


カリウム(K)がある程度以上、血液の中にたまると、高カリウム血症となって心臓を止めてしまう危険性があります。

たんぱく質は「適量」を


たんぱく質の摂り過ぎは、尿素窒素(BUN)やリン(P)、カリウム(K)の上昇につながります。
逆に不足すると栄養状態が悪くなり、抵抗力が弱くなります。自分の体格に合った適量のたんぱく質をとることが大切です。