血液透析とは
体外で人工腎臓(ダイアライザー)を使って、血液中にたまった老廃物を取り除き、水や電解質のバランスを整え、きれいになった血液をふたたび体に戻すことをいいます。 透析に要する時間は、1回4~5時間、週3回が基本となります。現在、日本国内では約300,000人を超える患者さんが血液透析をうけておられます。
当医院では、透析ベッド数が71床有り、最大収容数は320名、入院ベッドも有り、充実した施設で患者様をお迎えしております。
また災害時のネットワークも備えてありますので、安心して治療を行うことができます。
内シャント
血液透析を行うには、比較的たくさんの血液(1分当たり250~300ml)をダイアライザーに送らなければなりません。そのため、血流量の多い太い血管が必要となります。
そこで、「内シャント」と呼ばれるものを作ります。
内シャントで注意すること
毎朝、血液の流れる音を確認しましょう
- 聴診器をシャント部に当ててみる
- 耳をシャント部に当ててみる
- 手をシャント部に当ててみる
いずれかでザーザーと音がすればシャントは流れています。
毎朝、シャント部の状態を見てください
- 皮膚が赤くなっていないか?
- 腫れていないか?
- 熱っぽくないか?
- 痛みはないか?
- 出血していない?
- シャント部は清潔にして、感染を起こさないようにしましょう。
- 透析をした日の入浴は避けましょう。穿刺部位を濡らしてしまうと、感染の原因になります。
- シャントを作った腕に重いものをぶら下げたり、腕時計をしたりしないように。
- シャントを作った腕では血圧測定をしないこと。
止血方法を覚えましょう
はじめは看護師が行いますが、自分でできるように透析室で練習しましょう。
止血の流れ
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穿刺部を5~10分指でおさえます。
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圧迫の強さは、強すぎるとシャントをつぶすことになり、弱いと出血させてしまうので、適度な強さで圧迫します。
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確実に止血できていることを確認します。
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インジェクションパット等は翌日に剥がしてください。